取扱いおよび設置説明書
電磁ロック付きインターロック AZM201Z-I2-ST-T-1P2PW-2965-2

Table of Contents

1 この文書について

1.1 機能

本書は、本製品の安全な操作と解体のために、取付け、セットアップ、試運転に必要なすべての情報を提供します。装置に同封されている取扱説明書は、読み易い状態で、完全版を機器の付近に保管してください。

1.2 取扱説明書の対象グループ: 認定された有資格者

この取扱説明書に記述された全ての操作は、使用者によって認められた専門技術者が行ってください。

この取扱説明書を熟読し、コンポーネントの据付及び運転の前に、労働安全及び事故予防のための適用可能な全規定に付いてご確認ください。

組み立て作業員は、コンポーネントの選定、取り付け、内蔵に対して、他の技術仕様を遵守するのと同じように、慎重に整合規格を選択しなければなりません

仕様などの記載内容について予告なく変更する事があります。あらかじめご了承ください

1.3 使用記号の説明

1.4 適切な使用

シュメアザールが提供する製品は、個人消費者向けではありません。

本製品は、設備や機械の一部として安全関連機能を果たすために開発されたものです。設備や機械全体が適格に動作する事を保証する事は、製造者の責任です。

セーフティスイッチは下記に挙げられたバージョン、又は製造者によって許可されたアプリケーションに対してのみ使用しなければなりません。アプリケーションの範囲に関する詳細は、「製品内容」の項を参照ください。

1.5 安全上のご注意

ユーザーはこの取扱説明書に記載されている、安全上の説明、各国の設置基準、並びに全ての周知の安全規則や事故防止規則を遵守しなければなりません。

2 製品内容

2.1 型番

製品タイプの説明:

AZM201(1)-(2)-(3)-T-(4)-(5)

(1)
Zインターロック監視
Bアクチュエーター監視
(2)
なし標準コード化
I1個別コード化
I2個別コード化 複数のティーチング
(3)
SKネジ端子
CCケージクランプ式
ST2コネクターM12, 8芯
(4)
1P2PWPNPタイプ診断出力1回路、>PNPタイプ安全出力2回路(組み合わされた診断信号: ガードシステム閉、インターロック起動)
SD2Pシリアル診断出力及び2 PNP安全出力
(5)
なしスプリングロック
Aマグネットロック
アクチュエータ以下に適します
AZ/AZM201-B1-...スライド式ガード
AZ/AZM201-B30-...ヒンジ式ガード
AZ/AZM201-B40-...折り重ね式ヒンジドア

2.2 特殊仕様

型式記号で挙げられていない特別仕様は一般使用に準じます。

2.3 目的

非接触式セーフティスイッチは、安全回路での用途向けに設計されており、可動ガードの位置やロック状態の監視に使用されます。

電磁ロック機能及びインターロック機能付きのセーフティスイッチとして種々のタイプを使用できます。

安全機能により、ガードが開いていると安全出力はOFFとなり、ガードが開いている間はOFFの状態を維持します。

直列接続
直列接続ができます。直列接続の場合、リスク時間は変わらず、反応時間は、技術データで指定された追加ユニットごとの入力の反応時間の合計だけ増加します。コンポーネントの数は、技術データに基づく外部ケーブルヒューズ保護と、ケーブル損失によってのみ制限されます。シリアル診断を備えた最大 31 のデバイス バリアントを直列に配線できます。

2.4 誤使用に関する警告

2.5 免責事項

誤った取り付けやこの取扱説明書を正しく理解していないために起こった損害、故障はシュメアザールの免責事項となります。また、製造者に許可されていない代替・付属品による損害は、製造者の免責事項となります。

安全上の理由から、デバイスに対する独自の変更や不適切な修理、部品の交換や改造は厳として認められず、それが理由で発生した故障や事故に対し、シュメアザールは責任を一切負いません。

2.6 技術データ

認証

証明書

TÜV

cULus

FCC

IC

UKCA

ANATEL

一般データ

規格

EN ISO 13849-1

EN ISO 14119

EN IEC 60947-5-3

EN IEC 61508

一般情報

個別コード化 複数のティーチング

Coding level according to EN ISO 14119

High

アクティブ原理

RFID

周波数帯、RFID

125 kHz

送信機出力 RFID、最大

-6 dB/m

ハウジング 材質

グラスファイバー強化熱可塑性樹脂

リスク持続時間、最大

200 ms

アクチュエーターの応答時間、最大

100 ms

入力の応答時間、最大

1.5 ms

総重量

590 g

一般データ - 仕様

スプリングロック

Yes

ガードロック監視

Yes

手動解除

Yes

短絡検出

Yes

短絡監視

Yes

アイドル割り当て可能押しボタン

Yes

自由に割り当て可能なLED

Yes

安全機能

Yes

一体型システム診断、状態

Yes

安全接点数

2

安全性評価

規格

EN ISO 13849-1

EN IEC 61508

安全性評価 - インターロック

Performance Level, up to

e

カテゴリー

4

PFH値

1.90 x 10⁻⁹ /h

PFD値

1.60 x 10⁻⁴

安全インテグリティレベル (SIL), 安全度水準に適合

3

Mission time

20 年

安全性評価 - ガードロック

Performance Level, up to

d

カテゴリー

2

PFH値

1.00 x 10⁻⁸ /h

PFD値

8.90 x 10⁻⁴

Safety Integrity Level (SIL), suitable for applications in

2

Mission time

20 年

機械的データ

機械的寿命、最小

1,000,000 操作

EN ISO 14119 に準拠したクロック時引抜強度

2,000 N

注意 (クランプ力 FZh)

アクチュエーターAZ/AZM201-B30を使用した時1000 N、扉の内部に使用した時

ロック時引抜強度, 最大

2,600 N

注意 (クランプ力 Fmax)

アクチュエーターAZ/AZM201-B30を使用した時1300 N、扉の内部に使用した時

ラッチ力

30 N

作動速度, 最大

0.2 m/s

Type of the fixing screws

2x M6

Tightening torque of the fixing screws, maximum

8 Nm

ハウジングカバー用固定ネジの締め付けトルク、最小

0.7 Nm

ハウジングカバー用固定ネジの締め付けトルク、最大

1 Nm

注記

Torx T10

機械的データ - 電気機械式

センサーチェーンの長さ、最大

200 m

注意(センサーチェーンの長)

ケーブル長とケーブル径により、出力電流による電圧降下が変化します。

注意 (直列接続)

無制限のデバイス数,外部ラインヒューズオーバーサーブ、シリアル診断SDの場合、最大31デバイス。

端子 コネクター

M23コネクター, 8+1芯

機械的データ - 寸法

センサー長

50 mm

センサーの幅

40 mm

センサーの高さ

220 mm

環境条件

保護等級

IP66

IP67

使用周囲温度

-25 ... +60 °C

保管および輸送温度

-25 ... +85 °C

相対湿度, 最大

93 %

Note (Relative humidity)

non-condensing

non-icing

耐振動

10 ~ 150 Hz、振幅 0.35 mm

耐衝撃

30 g / 11 ms

Protection class

III

Permissible installation altitude above sea level, maximum

2,000 m

環境条件 - 絶縁値

定格絶縁電圧

32 VDC

定格インパルス耐電圧

0.8 kV

Overvoltage category

III

汚染度

3

電気的データ

動作電圧

24 VDC -15 % / +10 % (PELV電源により安定化)

無負荷供給電流 I0, 典型的

50 mA

マグネットON時の消費電流(平均

200 mA

マグネットON時の消費電流、ピーク

700 mA / 100 ms

定格動作電圧

24 VDC

動作電流

1,200 mA

要求定格短絡電流

100 A

外部ワイヤとデバイスのヒューズ定格

3A gG

準備時間、最大

4,000 ms

開閉頻度、最大

1 Hz

電気的ヒューズ定格、最大

2 A

電気的データ - ソレノイド制御

Designation, Magnet control

IN

マグネット入力のスイッチングの閾値

-3 V … 5 V (Low)

15 V … 30 V (High)

24Vの時のマグネット制御の消費電流

10 mA

マグネット起動時間

100 %

テストパルス幅、最大

5 ms

テストパルス間隔、最小

40 ms

Classification ZVEI CB24I, Sink

C0

Classification ZVEI CB24I, Source

C1

C2

C3

Electrical data - Safety digital inputs

Designation, Safety inputs

X1 and X2

フェイルセーフ入力のスイッチングの閾値

−3 V … 5 V (Low)

15 V … 30 V (High)

24Vの時の安全入力の消費電流

5 mA

テストパルス幅、最大

1 ms

テストパルス間隔、最小

100 ms

Classification ZVEI CB24I, Sink

C1

Classification ZVEI CB24I, Source

C1

C2

C3

Electrical data - Safety digital outputs

Designation, Safety outputs

Y1 and Y2

定格動作電流(安全出力)

250 mA

安全出力

short-circuit proof, p-type

Voltage drop Ud, maximum

2 V

Leakage current Ir, maximum

0.5 mA

Voltage, Utilisation category DC-13

24 VDC

Current, Utilisation category DC-13

0.25 A

テストパルス間隔、標準

1000 ms

テストパルス幅、最大

0.5 ms

Classification ZVEI CB24I, Source

C2

Classification ZVEI CB24I, Sink

C1

C2

電気的データ - 診断出力

Designation, Diagnostic outputs

OUT

動作電流(診断出力)

50 mA

Design of control elements

short-circuit proof, p-type

Voltage drop Ud, maximum

4 V

Voltage, Utilisation category DC-13

24 VDC

Current, Utilisation category DC-13

0.05 A

状態表示

Note (LED switching conditions display)

Operating condition: LED green

Error / functional defect: LED red

Supply voltage UB: LED green

ピン配列

PIN 1

A1 Supply voltage UB

PIN 2

キーボタンは+24V-X1-X2へ

PIN 3

A2 GND

PIN 4

Y1 Safety output 1

PIN 5

OUT Diagnostic output

PIN 6

白色LED

PIN 7

Y2 Safety output 2

PIN 8

IN Solenoid control

PIN 9

Not used

安全分類に関する注意事項

UL 規格

絶縁電源のみを使用してください。NFPA 79 アプリケーションでのみ使用します。フィールド配線の手段を提供するアダプターは、メーカーから入手出来ます。メーカーの情報をご参照ください。

FCC/IC - 注意

このデバイスは、FCC規則のパート15に準拠しており、またカナダのイノベーション科学経済開発省のライセンス免除RSSに準拠するライセンス免除送信機/受信機が含まれています。
操作は、次の2つの条件の下で許可されます:
(1) 本装置は有害な干渉信号を発生させてはならない。
(2)本装置は干渉信号を許容できなければならない。これらの条件には、本装置が不適切に機能する原因となる干渉信号も含まれます。
本装置は、100mm以上の距離で使用される場合、神経刺激制限(ISED SPR-002)に準拠します。K.A.が明示的に承認していない変更または修正。デバイスを使用するユーザの権限を無効にする可能性があります。

この機器に含まれる免許不要の送受信機は、免許不要の無線機器に適用されるカナダ革新 科学 経済開発(ISED)当局の「無線規格仕様」の要件を満たしています。この機器に含まれる免許不要の送受信機は、免許不要の無線機器に適用されるカナダ革新 科学 経済開発(ISED)当局の「無線規格仕様」の要件を満たしています。以下の2つの条件下で動作が許可されます:
(1) 妨害電波を発生させてはならない。
(2) 本装置は、その機能を損なう可能性がある場合であっても、受信した無線周波数の干渉を許容しなければならない。
本装置は、100mm以上の距離で使用する場合、神経刺激制限(ISED CNR-102)に適合します。
Schmersal GmbH & Co. KG が明示的に承認していない変更または改造を行った場合、 ユーザーによるデバイスの使用許可は無効になる場合があります。

 ICO_PRO_logo-anatel-01
20941-22-14519
Este equipamento nao tem direito àprotecao contra interferência prejudicial e nao pode causar interferencia em sistemas devidamente autorizados.
Para maiores informacores consultar: www.gov.br/anatel

3 取り付け

3.1 通常の取り付け方法

電磁ロック付きインターロックを取り付けるために、ワッシャ付き M6 ネジ用の取り付け穴が2ヶ所あります(ワッシャー2個のみ同梱)。電磁ロック付きインターロックはドアストッパとして使ってはなりません。取り付け方向は自由です。アクチュエータ挿入部にゴミやホコリが入るような取り付け方向は避けてください。使わないアクチュエータ挿入部は、防塵カバー(製品に同梱)で塞いでください。

2つの電磁ロック付きインターロックの間と、
同じ周波数(125kHz)のその他のシステムとの間の最小距離: 100 mm

アクチュエータの取り付け
適合するアクチュエータの取扱説明書をご参照下さい。

手動解除
機械のセットアップ時に、本製品は非通電でロック解除出来ます。プラスチックのカバー "A" (外形寸法図参照)を開け、三角キーを時計回りに回します。ロック機能を復帰させるには、三角キーを元の位置に戻します。

ロック機能を復帰させたら、プラスチックカバー "A" を閉じ、付属のシールを張り付けてください。

ロック機能 有効ロック機能 無効
 GRA_PRO_MOU_kazm2m02-1 GRA_PRO_MOU_kazm2m02-2

3.2 外形図

全ての寸法表記はmm

レジェンド
A: 手動解除B: アクティブRFIDエリア

手動解除/緊急脱出用改造キット

改造キットは、電磁ロック付きインターロックの後付けの機能拡張に使用します。

表示型番
緊急解除RF-AZM200-N103003543
緊急脱出RF-AZM200-T103004966

4 電気配線

4.1 電気配線上のご注意

電源には永続的な過電圧に対する保護が必要です。EN 60204-1に基づく電源ユニットを推奨します。

必要なケーブルのヒューズ保護を設置時に統合する必要があります。

安全出力は制御システムの安全回路に接続出来ます。

接続するセーフティリレーユニットの要求事項:
2チャンネル安全入力で2つのPNPタイプの半導体出力に適します。

ケーブル

ケーブル引込口には M20 のケーブルグランドを使用します。このケーブルグランドは、使用するケーブルに合わせてユーザーが寸法決めをしなければなりません。ストレイン リリーフと適切な IP 保護等級を備えたケーブル グランドを使用する必要があります。

導体長さxの設定:

4.3 シリアル診断 -SD

4.4 直列配線の配線例

直列配線が可能です。直列接続の場合、リスク時間は変わらず、反応時間は、技術データで指定された追加ユニットごとの入力の反応時間の合計だけ増加します。コンポーネントの数は、技術データに基づく外部ケーブルヒューズ保護と、ケーブル損失によってのみ制限されます。AZM201 … SDを直列診断付きで31個まで直列接続する事が可能です。

アプリケーション例を提示します。個々のアプリケーションに対して、スイッチ類やそのセットアップが適切かどうか、注意深くチェックしなければなりません。アプリケーション例を提示します。

配線例1:AZM201と従来の診断出力を直列配線します。
直列配線では、最後のコンポーネントまでのすべてのコンポーネントから 24V-X1-X2 ブリッジを削除する必要があります。電源は接続されたセーフティスイッチの最終(リレーユニットを基準として)で両方の安全入力にインプットされます。最初のセーフティコンポーネントの安全出力は、セーフティリレーユニットに接続されます。

Y1 と Y2 = 安全出力 → 安全リレーユニット

配線例2:シリアル診断機能付きAZM201の直列配線(最大31台直列)
シリアル診断機能 (順序接尾辞 -SD) を備えたデバイスでは、シリアル診断接続が直列に配線され、評価目的で SD ゲートウェイに接続されます。最初のセーフティコンポーネントの安全出力は、セーフティリレーユニットに接続されます。シリアル診断ゲートウェイは、最初のセーフティコンポーネントの診断入力に接続されます。

Y1 と Y2 = 安全出力 → 安全リレーユニット
SD-IN ゲートウェイ  フィールドバス

接続・コネクターピン配列
セーフティスイッチの機能ST2,M12,8-極 コネクタのピン配列脱着式端子台の構成DIN 47100に基づく
シュメアザールコネクタのカラーコード
EN 60947-5-2に基づく市販のコネクタのカラーコード
 従来の診断機能付きシリアル診断機能付きGRA_PRO_PIN_km12-k8b
24VUe11
X1安全入力 122
GNDGND35
Y1安全出力 147
OUT診断出力SD 出力59
X2安全入力 263ピンクピンク
Y2安全出力 278
INソレノイド制御SD入力84
 機能なし-6  
配列 注文用端子台 形式端末-SK または -CC配列取り外し可能な端子台付きバージョン
 GRA_PRO_WIR_kazm2l34 GRA_PRO_WIR_kazm2l35 GRA_PRO_WIR_kazm2l36
カップリング付き接続ケーブル (メス) IP67 / IP69、M12、8極 - 8 x 0.25 mm²、DIN 47100
ケーブル長型番
2,5 m103011415
5,0 m103007358
10,0 m103007359
15,0 m103011414

5 アクチュエータのティーチング / アクチュエータ検出

標準コード化された電磁ロック付きインターロックは納入後直ぐに使用できます。

個別コード化された電磁ロック付きインターロックとアクチュエータは以下のティーチング工程が必要です。

  1. 電磁ロック付きインターロックの電源供給を遮断し、再投入してください。
  2. アクチュエータを検出領域に導きます。ティーチングの手順が電磁ロック付きインターロックのLED、緑OFF、赤ON、黄色点滅(1 Hz)で示されます。
  3. 10秒後に黄色LEDが短い(3 Hz)点滅で、電磁ロック付きインターロックの動作電圧の遮断を要求します。(5分以内に遮断されない場合、電磁ロック付きインターロックはティーチング行程を中断し、5回の赤色点滅によりアクチュエータのエラーを表示します)
  4. 動作電圧が再投入された後、ティーチングされたコードを有効にするために、アクチュエーターをもう一度検出する必要があります。それにより動作中のコードは、最終的に記録されます。 (製品型式I2にて、新規アクチュエータのティーチング時は下記を参照ください)

suffix -I1の要求により、セーフティスイッチとアクチュエータの組み合わせは変更する事は出来ません。

型式末尾が -I2の場合、新しいアクチュエータでの「ティーチング」手順は制限なく繰り返す事が出来ます。新規アクチュエータのティーチング時に、これまでのコードは無効となります。その後、10分間ティーチングプロセス不可となり、より高度な無効化防止が保証されます。緑色LEDはティーチング行程不可の期間中点滅し、その後新規アクチュエータは検出されます。時間経過中に電源遮断が発生した場合、10分間の無効化保護時間が起動します。

6 動作原理と診断機能

6.1 ソレノイド制御

AZM201のスプリングロックタイプにおいては、インターロックはIN信号(= 24V)がセットされた時に解除されます。AZM201のマグネットロックタイプにおいては、インターロックはIN信号(= 24 V)がセットされた時にロックされます。

6.2 バージョン毎の安全出力の動作

標準のAZM201のバージョンでは、ロック解除で安全出力は無効になります。.ロック解除されたガードは、アクチュエータがAZM201に挿入されている間は、再ロックが可能です。その場合、 安全出力も復帰します。
ガードを開く必要はありません。

BバージョンAZM201Bの場合, セーフティガードが開くことで
安全出力は無効になります。

6.3 診断用LED

電磁ロック付きインターロックの前面には3色のLEDが配され、動作状態やエラーを表示します。

(電源)動作電圧ON
(状態)動作状況
(故障)エラー (表参照2: エラーメッセージ / 赤色診断LEDの点滅コード)

6.4 診断出力・電磁ロック付きインターロック

短絡保護のある診断出力は、表示用又はPLCなどの非安全関連制御部に使用可能です。

診断出力は安全性に関連する出力ではありません。

エラー
セーフティ スイッチギアの機能を保証できなくなるエラー (内部エラー) により、リスク期間内に安全出力が無効になります。エラーを修復した後、関連するガードを一旦開けて再び閉じると、エラーメッセージはリセットされます。

エラー警告
安全開閉装置の安全機能を直ちに危険にさらさない障害(周囲温度が高すぎる、外部電位での安全出力、交差回路など)は、シャットダウンの遅延につながります(表 2 を参照)。診断出力が遮断し、安全チャンネルが有効と言うこの組み合わせは、制御された方法で生産プロセスを停止する事に使用されます。エラー警告は原因が排除された際にリセットされます。障害警告が 30 分間継続すると、安全出力もオフになります (赤色の LED が点滅、表 2 を参照)。

診断出力(...-1P2PW)の動作
(例: スプリングロックバージョン)

入力信号ソレノイド制御

ドアロック時の通常シーケンス

ドアをロック出来ないか故障

記号説明
 GRA_CLI_ksym-c77ロック GRA_CLI_ksym-c76ロック解除  
 GRA_CLI_kt-syc01ドアが開いた状態 GRA_CLI_kt-syc02ガード閉  GRA_CLI_kt-syc06ロック時間: 150 ... 250 ms, 通常 200 ms
 GRA_CLI_kt-syc05ガードはロックされていないか故障 GRA_CLI_kt-syc03ガードロック  

診断出力(...-1P2PW)の評価

表1: セーフティスイッチの診断情報
システム状況 ソレノイド制御 INLED安全出力 Y1, Y2診断出力OUT
スプリングロックマグネットロックAZM201ZAZM201B-1P2PW
ドアが開いた状態24 V (0 V)0 V (24 V)OnOffOff0 V0 V0 V
ドア閉、アクチュエーター未挿入24 V0 VOnOffOff0 V0 V0 V
ドア閉、アクチュエータ挿入、 未ロック24 V0 VOnOff点滅0 V24 V24 V
ドアが閉じ、アクチュエータが挿入され、インターロックがブロックされている 0 V24 VOnOff点滅0 V24 V0 V
ドア閉, アクチュエーター挿入(ロック) 0 V24 VOnOffOn24 V24 V24 V
エラー警告1) 電磁ロック付きインターロックのロック0 V24 VOn点滅 2)On24 V1)24 V1)0 V
エラー0 V (24 V)24 V (0 V)On点滅2)/Off1)Off0 V0 V0 V
仕様 I1/I2 での追加:
アクチュエータの教示行程開始  OffOn点滅0 V0 V0 V
I2のみ: アクチュエーターの教示プロセス(ブロック解除)  点滅OffOff0 V0 V0 V

1) 30分後、安全出力遮断
2) 点滅コード参照
表2: エラー表示 / 赤色診断LEDの点滅コード
点滅コード (赤)表示安全出力がOFFとなるまでの時間エラーの原因
1回点滅Y1出力のエラー(警告)30分出力遮断時の出力テスト又はY1の電圧異常
2回点滅Y2出力のエラー(警告)30分出力遮断時の出力テスト又はY2の電圧異常
3回点滅交差短絡エラー(警告)30分出力Y1、Y2の交差短絡または両方の出力エラー
4回点滅温度超過エラー(警告)30分内部温度が高い
5回点滅アクチュエーターのエラ0分誤った又は欠陥のあるアクチュエータ
6回点滅アクチュエータの組み合わせエラー0分誤ったアクチュエータとの組み合わせ (ブロッキングボルトの検出又は無効化).
赤連続点灯内部エラー / 過電圧又は低電圧エラー0分機器の故障 /
電圧が仕様の範囲にない

6.5 直列診断機能SD付き電磁ロック付きインターロック

シリアル診断ケーブル付き電磁ロック付きインターロックには、従来型の診断出力の代わりに、シリアル入出力ケーブルを有しています。直列接続する場合は、これらの入力・出力ケーブルは直列接続により診断データを伝送します。

最大31個の電磁ロック付きインターロックが直列に接続出来ます。シリアル診断ラインの評価には PROFIBUSゲートウェイ SD-I-DP-V0-2 又はユニバーサルゲートウェイ SD-I-U-... を使用します。このシリアル診断用インターフェースはスレーブとして既存のフィールドバスシステムに組み込めます。この様にして、診断信号はPLCで評価出来ます。

SDゲートウェイの接続に関する必要なソフトウェアは、products.schmersal.comからダウンロード出来ます。

応答データと診断データは、直列に接続された個々の電磁ロック付きインターロック用に自動的・継続的にPLCの入力バイトに書き込まれます。電磁ロック付きインターロック用の要求データは、PLCの出力バイトを通じてコンポーネントに伝送されます。SDゲートウェイと電磁ロック付きインターロック間の通信エラーが発生した場合、電磁ロック付きインターロックのスイッチング状態が維持されます。

エラー
セーフティ スイッチギアの機能を保証できなくなるエラー (内部エラー) により、リスク期間内に安全出力が無効になります。原因が排除され故障が発生すると、安全出力は遮断されます。故障からの復帰が直ちに検出されないので、安全出力部の故障は次のリリース時に初めて削除されます。

エラー警告
セーフティ スイッチギアの安全機能を直ちに危険にさらさない障害 (たとえば、周囲温度が高すぎる、外部電位での安全出力、交差回路) は、シャットダウンの遅延につながります。診断出力が遮断し、安全チャンネルが有効と言うこの組み合わせは、制御された方法で生産プロセスを停止する事に使用されます。
エラー警告は原因が排除された際にリセットされます。
障害警告が 30 分間継続すると、安全出力もオフになります (赤色の LED が点滅)。

診断エラー(警告)
応答バイトにおいてエラー(警告)が発せられた場合、詳細な情報を読み出す事が出来ます。

表3: I/O データと診断データ
(Bit = 1の時記述された状態になります)
ビット番号要求バイト応答バイト診断エラー警告診断エラー
ビット 0:マグネットロック式、スプリングロック式に関わらずマグネットIN安全出力動作Y1出力のエラーY1出力のエラー
ビット 1:---アクチュエータ検出Y2出力のエラーY2出力のエラー
ビット 2:---アクチュエータ検出及びロック交差短絡交差短絡
ビット 3:------温度超過温度超過
ビット 4:---X1 と X2の入力状態---誤った又は欠陥のあるアクチュエータ
ビット 5:---ガード検出内部機器エラー内部機器エラー
ビット 6:---エラー警告 1)フィールドバス・ゲートウェイとセーフティスイッチ間の通信エラー---
ビット 7:エラーリセットエラー(安全出力OFF)動作電圧低過ぎ---
1) 30後 -> エラー

7 立ち上げと保全

セーフティコンポーネントの安全機能をテストする必要があります。正しく取り付けられ、適切に使用されていれば、セーフティスイッチはメンテナンスフリーです。通常の目視及び機能テストに加えて、以下のチェックを推奨します。

  1. アクチュエータと電磁ロック付きインターロックが安全に取り付けられているかチェックします
  2. アクチュエータと電磁ロック付きインターロックの横方向の最大ズレをチェックしてください。
  3. ケーブルコネクターが確実に取り付けられているか
  4. ハウジングの損傷を確認してください。
  5. ゴミや汚れを取り除く。

8 取り外し・廃棄

8.1 取り外し

セーフティスイッチの取り外しは非通電状態で行わなければなりません。

8.2 廃棄処分

9 付録 – 特殊仕様


特殊仕様 -2965-1

カップリング付き接続ケーブル (メス) IP67, M23, 12極 - 12 x 0.75 mm²
ケーブル長型番
5.0 m101208520
10.0 m103007354
20.0 m101214418


特殊仕様-2965-2

カップリング付き接続ケーブル (メス) IP67, M23, 8+1極 - 9 x 0.75 mm²
ケーブル長型番
5.0 m101209959
10.0 m101209958
15.0 m103001384
カップリング付き接続ケーブル (メス) IP67, M12, 8極 - 8 x 0.25 mm²
ケーブル長型番
2.5 m103011415
5.0 m103007358
10.0 m103007359


特殊仕様 -2965-3

カップリング付き接続ケーブル (メス) IP67, M12, 8極 - 8 x 0.25 mm²
ケーブル長型番
2.5 m103011415
5.0 m103007358
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